再録:2026年1月5日
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“ 奇 麗 な カ ラ ス ” ~日比谷公園のカラスの利口なしぐさを見て!~ 2000-2 -23 記 岡本 詔一郎 |
都会に最近カラスが多くなった! 子
供の頃、丹精込めて育てたスイカをカラスに食べられない様に、父とスイカ畑に囲いをしたのを思い出す。ちょっと間違えた。囲いはカラスでは無くて、スイカ
泥棒から守るものだった。当時はスイカ小屋まで作り、夜は蚊帳を吊って泊まった。カラス対策としては、針金とか糸を張って防いだ。 最近は カラスが人家に来るようになり、マンションのゴミ集積場でゴミ袋を食い散らして、当たり一面汚して、皆さん困り果て針金を張ったが、効き目は最初だけで、 結局、網を全体に掛けることに。そうすると今のところ大丈夫のようである。しかし、賢いカラスなので、何時まで効き目があるやら。 カラス は不吉な鳥として嫌がられ、最近では、変な悪戯をされて困っている。テレビでやっていたが、ゴルフで飛ばした球が無いので捜したら、カラスが咥えていた とのこと。ここまでは、愛敬があって笑って済まされるが、この前は線路に石を置かれて電車が脱線する事故が有り、調査の結果カラスの仕業とか。大空を大軍 で飛ぶのを見るのも不吉で嫌なものだが、悪戯もここまで来ると見過す訳には行かない。しかし、打つ手が無いのも事実である。何とかならないものか、困った ものである。 私
は日比谷公園の近くに勤務しており、昼休み、「緑の相談所」でのこと。相談所の人に誰かが「“カラスに襲われないように注意”と標識が有るが、本当にカラ
スが襲うのですか。」と聞いていた。「カラスも雛を育てる頃は気が立っているため、子供を取られたり殺されたりすると思って、人を襲うことが有ります。」
と返事をされていた。悪戯だけで無く、カラスが人まで襲い出した、これは大変なことになった!と思った。
今日は 永田町で乗り換えるところを乗り過ごして、有楽町まで来てしまった。久しぶりに早朝の日比谷公園を見ながら会社に。公園は秋の装いから冬の姿に変わってい た。ベコニアが至る所に植えられ、冬と言うのに奇麗に咲いていた。また、春先に咲かせるためスイセン類が植えられ、紐で囲いがあちこちに整然と作られてい た。春の来るのが待ちどうしいものである。 そんな 様子を見ながら歩いていたら、カラスが二羽、道の真中に作られた水飲み台に留まっているのを目にした。陶芸をやっている為か、私は最近色に敏感になってお り、カラスの色に目が、その時、吃驚した。カラスは真っ黒と思っていたが、実は孔雀程では無いにせよ、青、紫、茶等の色が混ざった奇麗な色をしていた。良 く見ると艶もあり鮮やかで、頭には孔雀に有るような小さな冠の様なものまで付いているではないか!しばらく、初めてのものを見るように見詰めていたら。水 がぽとぽとと出ている蛇口から、顔を横に向け、水が口に入り易くなるようにして、二羽が交代でその水滴を飲んでいた。一匹は一羽になってからも飲み続け、 私はその一羽が飛んで居なくなるまで見入っていた。素晴らしい!こんな生き生きとした生き物を、最近見たことが無い。世の中は不景気で、何となく元気がな く沈んでいるのに、カラスは逞しく伸び伸びと生きている。比較するのは適切で無いとも思うが、最近の女性の目覚しい活動力と何となく共通したものを感じ た。 “カラスよ! 人間と仲良く共に生きて行こう。” “女性よ! 男と仲良く共に生きて行こう。” 1999、12、22 S .O
追記 私と同じ様にカラスを鮮やかと感じた人と国が! 文芸春秋の二月号に目が留まりメモ。 ☆「その容姿の美しさに、しばしのあいだ見とれた。」 「秋の濃い光を浴びて、漆黒とばかり思っていた羽毛にはブルーのラメを 張ったような鮮やかな光沢がやどり、翼や腹の白い紋様は処女雪のよう な鮮やかさだ。」 「あの鳥の名前はなに?」 「カチ」 ○ここまで読んだ時、私はこの鳥は日本の「カラス」に違い無いと思った。 自分と同じ様に思う人が!驚くとともに嬉しかった。 メンズカレッジの受講所感に、上記の文章を書き添えた。 ☆日本では「カササギ」と呼んでいるとのこと。加藤清正日本に。 ☆韓国では“勝ち鳥”縁起がいい 朝鮮カラス ~高山文彦の中上健次「熊野と韓国のあいだ」より。~ 2000,2,23(水)
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