再録:2026年1月5日
| ≪一寸庵閑話≫ ビールとクラシック ・・・指揮者岩城宏之とともに・・・ |
▼この4月にヨーロッパ14日間の旅をしました。(HP投稿343~351)
▼1960年の海外デビュー以来、世界を飛び回った名指揮者・岩城宏之さんは、 開高健氏も同著 で「チェコ語でプルスナー・ピーヴォと云えばチェコ人はニッコリする」と書いています。私もプラハ空港で飛行機の出発までビールを飲んでいた経験がありま すので全く同感です。ドイツのハイデルベルクでオッサンが教えてくれたビアホールで飲んだドイツの生ビールも!そしてフランクフルト、ミュンヘン、ベルリ ンで飲んだビールも$203C。 昔、「♪ミュンヘン、サッポロ、ミルウオーキー♪」というCMがありましたっけ。
オスマントルコに包囲されたハプスブルグ家のウイーン。プライドの高いウイーン人はミュンヘンのビールを泥臭いといって小馬鹿にするとか。(^_-) HP投稿323で書きましたが昨年、松江の地ビール館で飲んだ島根の地ビールは『地ビールで全国トップ賞』というだけあって・・・。松江牛のツマミ・ステーキもとても美味しかった!。岩城は云います。「ビールは出来立てのを、早く、できた所からごく近い所で飲むのが美味いのだ!!」と。(^_^)
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岩城宏之さんは、その著『フィルハーモニーの世界』のなかで、カラヤンの指導を芸大3年、N響副指揮者のとき受けた時に「ドライブするな、キャリーしろ」
といわれたと書いています。指揮者だけでなくエッセイストとしても他に『楽譜の風景』など好著を残しています。「指揮者になる前、ぼくはタイコたたきだっ
た。芸大も中退ではあるが打楽器科で学んだ。」(『楽譜の風景』18ページ岩波新書 1983年刊)。
彼がはじめてプロのオーケストラを指揮したのは東京フィルハーモニーだったそうです。 ウイーンフィルの首席奏者たちは岩城と飲みながら、「その時の天候、ホールの大きさ、聴衆の入り具合や年齢層の種類、構成でテンポを変えよ」と岩城に進言したとか。 シューベルトの「未完成交響曲」第1楽章の終わりの5小節について、アクセント>をディミヌエンドのように長く書く癖がシューベルトにあるので、第1楽章の壮大な終止がディミヌエンドになるのは不自然と考え、岩城はアクセントに変えてN響で演奏してみたことがあるとか。私はCDでカラヤンのベルリンフィルで聴いてみたら楽譜通りのディミヌエンドでありました。岩城は「スコアを睨んでいるとどっちでもよいという気になった。いずれも音楽として美しく・・・。天才の気軽な不始末には、後世のわれわれがいつも泣かされる。」と書いています。 ▼「最高の仲間とうまいビールはたのしい時間に魔法をかける」とか。
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